法学部案内

法学部へようこそ-21世紀の社会を担う法学部生へ


 現代の社会は、複雑に入り組んだ相互依存関係の網によって支えられているといわれます。そして、その関係は全地球上に広がり、ほとんど互いに何の面識もない他人同士の関係として存在しています。たとえば、一杯のラーメンにどれほどしらない人の手がかかっているか考えてみてください。原料・材料の供給先は世界数十カ国に及んでいます。流通や調理にも他人の手が加わっています。あるいは都会の街角に立って周りを見回してください。ほとんど知らない人ばかりが歩いたり、車に乗ったりしているのではないでしょうか。そういう、他人ばかりの関係の中で、それなりに安心して暮らせるのは何故か、その問題を考えるのが、法律や政治を考える出発点です。
 どのような社会でも、人間としての倫理や道徳がそれぞれに備わっていれば、安心して生活することも可能かもしれません。しかし、そのような信頼は、それぞれが知り合ってはじめて確認できることです。現代社会では、そのような信頼は、客観化されたルール、規範、約束事などへの信頼によって成り立っています。社会の規模が増大し、他人関係が拡大すればするほど、そうした客観化されたルールへの依存が強まります。その客観化されたルールの中でもっとも基軸となるのが法律です。
 もちろん法律ですべてが解決されるわけではありません。法律は社会の変化とともに変わっていきます。また、法律を適用する場合にも解釈という作用が入ります。法律は一般的基準であって、個々の具体的問題を解決するために個々に決められているものではないからです。したがって、法律を学ぶとは、その法律がどのようにできたか、そしてどのように解釈運用されているのかを学ぶことになります。そのためには、社会の出来事に関心を持ち、それを科学的に考察し、規範とその運用について柔軟な発想を持つことが求められます。
 法学部では、法律学科と自治行政学科の二つの学科を開設し、基礎的な法学・政治学の素養を身につけると同時に、複雑化する現代社会の変化に対応できるようにカリキュラムを構成し、将来、社会的に活躍しうる、また社会に貢献しうる人材の育成を目指しています。研究と教育に実績と情熱をもつスタッフを揃えているだけではなく、初年度導入教育、基礎演習、ゼミナールなど、できるかぎり少人数教育の機会を増やし、ともに学ぶ雰囲気を大事にしながら、学修効果をあげる工夫もしています。
 これからの社会でどのように生きていけばいいのか、今までの経験をどのように生かしていけばいいのか、社会の中で生きていくことを真剣に考える機会を豊富に提供できます。是非ともに学びましょう。

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