教員・研究紹介

教員紹介・ゼミ紹介

政治・行政学 政治学

佐橋 亮

学生に向けてのメッセージ

  私が国際政治学の講義の最初にする話をさせてください。
  皆さんは、日々、世界の色々な動きに関するニュースや新聞記事に触れているはずです。しかし、少しでも気になったこと、たとえば自爆テロの発生や朝鮮半島における核問題などについて、なぜこんなことが起きているのか、なぜ平和でなく、暴力に満ちた世界があるのか、疑問を持ち、立ち止まって考えたことがありますか?
  多くの学生の皆さんは、おそらく、一瞬気になったとしても、そのままその話題をやり過ぎていないでしょうか。そのニュースに耳を閉ざしていないでしょうか。たしかに、ニュースに触れる、一日のはじまりの朝、または帰宅後のリラックスした時に、戦争や暴力、貧困の話題を考えたくはないかもしれません。それは、皆さんが今、平和で豊かな世界に住んでいる、そう実感していることからかもしれませんね。私の尊敬する研究者は、このような状態を、「世界を知らないための殻」に閉じこもっている、と表現しています。
  しかし、たとえば2001年9月11日の同時多発テロでは日本人を含む多くの犠牲者がでましたし、それ以外にも多くの戦争や事件において日本人、また皆さんの出身の国の人々が多くの暴力に巻き込まれてきました。世界の貧困も改善されてきたとはいえ、まだまだ飢えと病に苦しんでいる人々が世界の発展から取り残されています。9月11日のときのように、世界は、ある日突然に、皆さんの前に違った姿を見せてきます。そして、今この瞬間も、皆さんと同じ人間が、別の場所で暴力と貧困の世界に取り残され、またはそれを防ぐために多くの犠牲を払って、生きています。本当に世界を知らないままでいいのでしょうか。
  たしかに、国際政治学は法学部の科目としては異質なものかもしれません。学生の皆さんの勉強の中心となる、法律学や行政学の勉強とは、まったく異なる学問分野です。けれども、皆さんが市民として生きていくなかで、なぜ、世界は平和を達成できないのか、どのように世界は変化しているのか、またはしていないのか、いつか立ち止まって考え、そして悩まければいけない日がきっと来ます。まずは違った世界を見てみましょう。少しでも平和の可能性が広がるようにと、考え抜き、悩み、働いている人たちのことを知ってみましょう。私は若い、駆け出しの教師にすぎませんが、皆さんと一緒に考え、悩んでみたいと願っています。

担当科目

【学 部】 FYS、国際政治学I、II、法学政治学ゼミナール
【大学院】 国際政治学特講(A)、国際政治学特講(演習1)

研究テーマ

  東アジアの安全保障 特に、アメリカの対中国・台湾政策、アジア・太平洋地域における安全保障構造等

主な研究業績

・「ジョンソン政権と台湾海峡両岸 -信頼性と自己抑制-」『日本台湾学会報』第8号(2006年5月)、42-66頁。(第四回日本台湾学会賞)
・(共著)御厨貴編『変貌する日本政治――混迷の時代を読み解く』勁草書房、2009年12月。(第7章「安全保障政策の変容と行動空間の拡大」を担当)
・"Conceptualizing Three-Tier Approach to Analyze Security Arrangements in Asia-Pacific," Security and Defense Studies Center Working Paper, no.415, Canberra: Australian National University, December 2009.

ゼミ紹介

  2010年度より始めたばかりのゼミですが、ゼミI(2年次)では前期に国際政治学の基礎的な概念や東アジアの安全保障の基礎知識を学んだうえで、後期には基地問題と日米安保体制の問題を扱う予定です。沖縄へのフィールドトリップも予定しています。

趣味

  海外旅行(この5,6年で渡航歴50数回。400日近く海外にいた計算になります。すべて仕事ですが、上手く息抜きをするようにしています。)

神大の先生

http://professor.kanagawa-u.ac.jp/law/law2/prof16.html 新しいウィンドウで開きます



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