「法律学特講B」（北川常弘特任講師担当）の講義では、神奈川県警察本部警務部警務課被害者支援室の大垣政弘副室長をゲストスピーカーとしてお迎えし、犯罪被害者等支援についてご講演をいただきました。

犯罪被害者（ご遺族を含む。）は、命を奪われる、けがをする、物を盗まれるなどの直接的な被害だけではなく、事件にあったことによる精神的ショックや身体の不調、医療費の負担や失職、転職等による経済的困窮、捜査や裁判の過程における精神的、時間的負担、周囲の人々の無責任なうわさ話やマスコミの取材、報道によるストレス、不快感など、被害後に生じる様々な問題にも苦しめられます。そこで、警察は、被害の届出、被疑者の検挙、被害の回復、再発防止などを通じ犯罪被害者と密接にかかわり、犯罪被害者の視点に立った各種施策の推進に努めています。以上が本講演のテーマでした。

具体的には損害回復・経済的支援として、犯罪被害給付金制度、各種公費負担制度、精神的・身体的被害回復として、相談体制の整備、カウンセリング体制の整備、犯罪被害等者等への刑事手続きの情報提供等について学びました。

また、平成21年6月から設置された、神奈川県警察（警務課被害者支援室）、神奈川県（くらし安全課）、民間（神奈川被害者支援センター）の三者による「かながわ犯罪被害者サポートステーション」の支援活動についての紹介もありました。