11月30日に実施された「自治体法Ⅱ」において、横浜市政策局シティプロモーション推進室の貝田泰史室長より「地域創生に向けたシティプロモーション」というテーマで特別にご講演をいただきました。
地域創生とは、各地域の特徴や魅力を活かした自律的で持続可能な社会を創生する試みであり、「シティプロモーション」とは、その実現に向け、地域の魅力・強みを認知してもらい、居住・来訪・ビジネスの地として選択してもらうための情報発信・コミュニケーションのことです。横浜市役所ではこれまで別々の部署が行ってきたものを一元的に推進するため、昨年度より設置されたシティプロモーション推進室が創設されました。
シティプロモーションには自治体によって様々なアプローチがありうるところ、今回は、横浜市が交流促進と都市ブランド力の向上を目的に据え、観光客数や観光消費額の増加と都市の評価の向上を目標として、国内外への体験価値プロモーションと高付加価値の体験コンテンツ開発を推進した事例が紹介されました。例えば、みなとみらいのロケーションを活かし、ポケモンなどのキャラクターとタイアップして新規コンテンツを創出し、集客やメディアへの露出を図る企画などです。
そこでは、5W2Hでプランを整理し、マーケティングのフレームワークを活用して差別化ポイントを創ったうえで、メディア特性を踏まえて適切な媒体を組み合わせて実施すること、そして目標に応じた効果指標を設定し、効果を測定しているとのことでした。
受講生は、人口減社会における自治体の戦略的かつ客観性に基づいた魅力発信の重要性について理解を深めることができました。