神奈川大学大学院 法学研究科

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研究科委員長メッセージ

大学院って、一体どういうところかしらと
思っているみなさんへ

神奈川大学大学院法学研究科のサイトにようこそ。

2019年12月に始まった新型コロナウィルス感染の広がりは、私達の世界を大きく変えました。緊急事態宣言やロックダウンによる外出制限・移動制限、接客や飲食を伴う業態への制限、産業構造の変化、それらに伴う雇用の不安定化など社会全般に亘りました。また、在宅勤務、それを支えるICT技術の導入など、雇用の場でも、生活の場でも、大きな変化がもたらされました。さらに、エッセンシャル・ワークと称される職種における労働環境の劣悪さなど、これまで十分には問題化されてこなかった事柄が社会課題として浮かび上がってきました。同時に、その背後にあり、それら社会課題をカーペットの下に隠してきた社会構造をも白日のもとに晒すことになりました。個人と家族・社会や市場・国家との関係は、大きく問い直されています。
 私達は、この大きな変化に伴い浮上してきた問題や課題にどう取り組むべきでしょうか。
 これらの課題には答えがありません。この答えのない問題や課題に取り組むための手がかりを得るところ、それが大学院です。
 現在のお仕事の中で、あるいは日常生活の中で、大学の学部での勉強の中で、発見した問題に、もっと深く考えてみたい、より具体的に取り組んでみたいと考えている方、あるいは、職業的なキャリアアップを目指している方に、たくさんの手がかりを「知的な営為」しかも「継続的な知的営為」という形で支援する場、それが大学院です。
 もちろん、「継続的な知的営為」を独力で行うこともできますが、先達の知識と経験を活用した方が、より無駄がなく、必要な知識を得ることができます。また、大学院での様々な人達との出会いは、修了後の生活をさらに豊かなものするはずです。
 皆さんの継続的な「知的営為」を支援するための場として、神奈川大学大学院法学研究科は、憲法や行政法、刑法、民・商法などの伝統的な法分野から、政治学や国際法やジェンダー学など世界の動きを視座に置いた学問分野まで、様々な分野の専門家をスタッフとしてそろえており、大学院生の知的営為をスタッフが連携して多様な観点から支援します。

知的営為が継続的である以上、大学院の門戸も様々な人に開かれています。大学を出てさらに学問を深めたい人、社会での経験を学問というフィルターを通して客観化したい人、少子・高齢化など日本社会が抱える問題を考えてみたい人、資格を取るために新たな法分野を学びたい人など、「知的営為」の動機は何であれ、自ら学び、考えようとする人であれば、どなたでも歓迎します。

あなたも、神奈川大学大学院法学研究科という場から、知的営為の世界に飛び立ってみませんか? 大学院には、ジェットコースターはありませんが、知的営為というスリリングな喜びがあります。ぜひ、それをわたしたちと一緒に、味わいませんか?

法学研究科委員長 井上 匡子

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