進路・資格・就職について

卒業生の声 - 上原 翔太さん

すべての結果には理由がある

上原 翔太さん

  私が神奈川大学を知ったきっかけは、高校生のときのアルバイト先にいた先輩でした。その先輩はいつも笑顔が絶えない周りの人を幸せにするような方でした。高校三年生の進路を最終的に決定する際に、その方が神奈川大学法学部の卒業生だったことからいつか自分もこのように誰かを幸せにしたいと思い神奈川大学法学部への進学を決めました。
  大学生活は、都心の企業でアルバイトをしたり、病気で入院したり色々大変なこともありましたが、すべてが貴重な経験だったと思います。特に、少人数のゼミであったおかげで、反社会的勢力の構成員との生命保険契約締結の是非など人権にもかかわる問題について、タブーをおそれずに議論したことが心に残っています。大学生活に無駄な時間はありませんでした。

  「どうして我が社を受けようと思ったのですか」。これが就職活動で必ず面接の際に聞かれる質問でした。もちろん会社のことを調べて受けているのですから、会社の精神に共感しただとか興味のあった業界であったなどを答えることとなりますが、3年生になって就職活動を始めてから考えることは難しいと思います。就職活動は、人生で初めてに近いほどアウトプットが要求される場であると思います。いままでの試験ではある程度の範囲を暗記したり、応用することで正解が導き出されるものでしたが、就職活動に完全な答えは用意されていないと思います。だからこそ、就職活動の際に自分の選択について理由を話すことができるように大学生活、日常生活、家族生活をないがしろにしないことが重要であると思います。
  私の父は、人を採用する側の立場として、面接は企業が学生に対して行うものではなく、会社とその人が一緒になったときに両方が良くなるかをお互いに見るための場であり、いわばお見合いと同じであると教えてくれました。従って、自信をもって飾らずに自分を相手に見せるとともに、自分もしっかりと相手を見る必要があると思います。自分の目で企業に入ったとき自分を輝かせることができるのか、また、企業や社会に何をすることができるのかを考えることが重要であると思います。

  新卒採用で東京のタクシー会社に就職しましたが、半年で転職を経験しました。ドライバーとして乗務して慣れてきたころに椎間板ヘルニアを発症し、長時間運転することが出来なくなり退職を余儀なくされました。
  大学卒業後すぐに、神大のサークルを通して付き合っていた女性と結婚したので、生活の為にも働く必要性がありました。療養期間中は、これからの日々の生活に対する危機感で夜も眠れない状態でしたが、家族の支えで乗り越えることができました。療養期間が落ち着き、ハローワークにも行きましたが、採用までのプロセスが長期にわたり1ヶ月以上の期間がかかる求人も多くあり、なかなかすぐに仕事を見つけることはできませんでした。転職活動は、自分が思ったよりもずっと大変でした。どんな理由でさえ新卒採用から半年で離職することは、次の就職先に対して決してプラスにはなりません。私のようにならないためにも、在学中は資格や将来のビジョンをしっかり考えて大学生活をおくるべきです。特に、資格は選択肢を広げることとなります。
  また、自分には限界があることを知ることです。私は、腰痛を放置し仕事をしてきたことをとても後悔しています。あの時、きちんとケアをしていればもっと運転の仕事ができたのかなと考えるともったいないことをしたなと感じます。一般的には自分に限界を設けてはいけないといわれますが、限界を超えたとき自分ではどうにもならなくなります。迷惑は自分だけにとどまらず、職場や家族にまで広がります。SOSは早く出したほうがいいです。取り返しがつかなくなってからでは遅いです。加えて、自分の体は自分だけのものではないということもあります。大学生の時は、健康管理をおろそかにしていても多少はなんとかなりましたが仕事に追われる毎日だと一気にダメージがきます。大学生のうちから健康に対して意識を持つことも、後悔しないためには重要だと思います。

  私は現在、賃貸物件の原状回復工事を行う会社に勤めており、そのなかでも退去立会業務を担当しています。退去立会は賃貸物件の退去の際に室内および設備を確認して退去に伴う原状回復工事の負担を貸主側と借主側、どちらの負担とするか明確にするために行われるものです。私たちは、貸主とも借主とも異なる第三者の立場から原状回復工事の負担を確認して貸主借主双方が納得いく見積りを出しています。業務を行うにあたっては、法学部で学んだリーガルマインドがとても役立っています。法学部では、個別の事案を通じて、様々な問題を法的に適切に解決することができるように勉強を行ってきました。その経験が、仕事で発生する様々な問題に対して解決の道を開いてくれています。

  最後になりますが、大学生活で一番大切なことは現在の選択に対する理由を見つけることだと思います。そうであるからこそ、自分が選択したことに対しては真摯に向き合う必要があると思いますし、この理由探しをすることによって、就活の面接で必ず聞かれる上記のような質問に対しても自分自身の理由を述べることが簡単にできるのではないかと思います。神大生の皆さん、就職活動に焦りは禁物です。就職も結婚も最終的には相性の部分が大きいと思います。じっくりと選べるように日々を充実させましょう。

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