入試関連

在学生から受験生へのメッセージ - 小林 聡さん

小林 聡さん (法律学科3年)

 私は、幼少期より「大学」というものをあまり意識せずに育ってきました。自分でも理由はわかりませんが、昔から学びたいという願望よりも、働きたいという願望が強かったことは覚えています。ですから、中学校を卒業する際、進学ではなく就職を考えましたし、高校に入ってからも次こそはと思っていました。しかし、ありがたい話ですが、両親からは進学を勧められ、自分にもそれに対抗できるだけの強い意志もなく、結局、学ぶ意欲の低いまま大学生になりました。

 大学で学ぶということの最大の利点は、専門的な内容を専門家から学べることにあると思います。「大学」という教育機関は、各分野の専門家から話を聞ける場所ですから、どの講義を履修しても、その分野の専門的な内容を学ぶことが出来ます。
 私は大学に入ってから、講義を受けるたびに自分が社会のことについて全くの無知であることを痛感します。同時に、この世の中には明確な答えのない問題が山積みであることに気づきます。多くの知恵を結集しても、なかなか解決の糸口が見えないこれらの問題は、学生ひとりがどうこうできるものではありませんが、常にたくさんの問題に関心を持ち、考え、意見を持っておくことは大切なことだと思います。この過程の結果、やはり自分は完璧ではないこと、自分にはまだまだ知らないことがあるということに気づきます。そこで、初めて人は本気で学びたいという強い思いが生じるのだと思います。少なくとも、私の場合はそうでした。学ぶ意欲の低かった私ですが、今はできることなら、あと5年、10年、自分の興味のあることについてまだまだ勉強に充てたいと思います。大学に入ってから、私の学ぶことへの姿勢はこれほど大きく変わりました。
 「変化」とは、ある状態から他の状態に変わることですが、能動的に変わる場合もあれば、受動的に変わることもあると思います。私の大学に入ってからの「変化」は、自ら意識的に何かを変えたわけではなく、講義を受けるごとに、自然に変わっていったように思います。そこから思うことは、大学には人を変える「きっかけ」がたくさんあるということです。大学の外にもそういったものはありますが、やはり大学での勉強というものには他にはない魅力があります。

 これまで大学の良さを書いてきましたが、受験生へのメッセージということですので、最後に、辛い受験生生活を過ごす皆さんの参考になる言葉をと考えてみましたが、これだという言葉が見つからず、また私にはそんな才能はないので、最近私の心に残った二つの言葉を書きたいと思います。
 1882年に着工し、今もなお完成の日を迎えていない、世界遺産サクラダファミリアにて主任彫刻家を務める外尾悦郎氏はこう言っています、「苦悩が深ければ深いほど、その闇は深い。それゆえ、どんなかすかな光にでも気づくことができる。」と。
 Florence and The Machine というイギリスのバンドの曲に『Shake It Out』という曲があります。おそらく失恋を歌った曲だと思うのですが、歌詞の一節にこうあります、「It’s always darkest before the dawn.」直訳すれば、「夜明け前はいつも一番暗い」でしょうか。
 この二つの言葉から私が感じたのは希望です。「大学」は皆さんが希望をもってやってくるに値する素晴らしいところです。ですから、その希望のために今は辛くとも、目の前の課題に全力で取り組んでください。そして皆さんが晴れて合格し、実りある4年間を過ごせることをお祈りしております。

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